吉永康樹の CFOのための読みほぐしニュース

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2007年 05月 26日

テーオーシー、ダヴィンチのTOBに反対表明

ビル賃貸のテーオーシーは25日、不動産ファンド運営のダヴィンチ・アドバイザーズが21日から実施している1株1100円でのTOB(株式公開買い付け)に反対すると発表した。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070526AT1D2509E25052007.html


【解きほぐし】この反対は正当なものなのか?
ダヴィンチの狙いがたとえ「実質的な資産の切り売り」であるとしても、
それをもってこのTOBが「企業価値の本質を無視している」ことにはなりません

テーオーシーのMBO価格が800円であるのに対し、
ダヴィンチのTOB価格は1,100円であるのは、
それだけでダヴィンチに企業価値創造の裏付けがあることを意味します。

本当に企業価値についてうんぬんするつもりがテーオーシー経営陣にあるなら、
TOB合戦に持ち込み、お互いの企業価値創造プランを投資家に評価してもらうべきでしょう。

テーオーシーはMBOの締め切り4日前である5月7日に、
突然みなとみらい地区で開発を予定する複合商業施設の資金調達計画を発表し、
近い将来のエクィティファイナンスを臭わせましたが、
これは昨年北越製紙が三菱商事に行った
第三者割当増資と同じ類の買収防衛策を使ってくるということでしょう。

そもそも非公開化とは当面の資金調達の必要性がないからこそ行われるものです。
買収防衛のためのMBOが不成立となるやいなや、
買収防衛のために第三者割当増資を行ってくるとしたら、
そんな会社が企業価値についてうんぬんすべきではないと思います。

by yasukiyoshi | 2007-05-26 10:57 | 買収防衛策


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