吉永康樹の CFOのための読みほぐしニュース

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2007年 06月 08日

ブルドック、TOB対抗へ新株予約権・スティールと対決姿勢

ブルドックソースは7日、米系投資ファンドのスティール・パートナーズによるTOB(株式公開買い付け)への対抗策を正式発表した。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070608AT1D0707M07062007.html

(CFOならこう読む)

株主総会の特別決議によりピルの発動を決めるし、
スティールに対してはTOB価格相当の現金でピルの買戻しをするのだから、
スティールの差し止め請求は認められないとの見解が優勢です。
また、
「ブルドック型の買収防衛策導入を検討する会社が広がるか」
との報道もありますが、それはないだろうと思います。

スティールにとって見ると渡りに船のような買収防衛策だからです。

スティールはTOB価格を引き上げてくるでしょう。
そうすると、会社はピルの買戻し価格を引き上げざるを得ないでしょう。
つまり、スティールとしてはTOB価格の引き上げを宣言するだけで
キャピタルゲインを引き上げることができるのです。
まるで打出の小槌です。

仮に会社がピルの買い戻し価格を引き上げなかったらどうなるでしょう。

そのときには会社の考えるブルドックの株主価値と、
スティールの考える株主価値が相違することになり、
ブルドックの株主は、より高い株価をつけたスティールのTOBに
応じざるを得ないことになります。

スティールは、キャピタルゲインが見込めない価格までの
TOB価格の引き上げは行なわないと思いますが、
本気で支配権を取りにくる相手はどこまでもTOB価格を引き上げてくる可能性があります。

そういう相手に対して、ブルドック型の買収防衛策で対抗することは不可能です。

by yasukiyoshi | 2007-06-08 09:00 | M&A


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