吉永康樹の CFOのための読みほぐしニュース

cfonews.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2007年 06月 20日

伊藤園、議決権ない株発行へ

伊藤園の例を機に通常の資金調達手法として広がる可能性もある。
http://www.nikkei.co.jp/ks/topnews/20070619f1a6j000_19.html

(CFOはこう読む)
現時点で種類株の上場事例はありませんが、
伊藤園は東京証券取引所が年内に創設を検討している種類株市場への上場を前提に、
種類株発行のための定款変更を株主総会で決議します。

定款変更で想定している優先株の要旨は次の通りです。

①配当は普通株と比べ3割増しを上限とする。
②優先株主は株主総会のすべての事項で議決権を行使できない。
ただし2年間にわたって優先配当を受けない場合はこの限りではない。
③合併や完全子会社化で消滅会社となった場合や、公開買付の実施で
買収者の株式保有比率が50%超となった場合は優先株に普通株を割当。

株式市場では③の条項が買収防衛策ではないかとの憶測を呼んだようですが、
買収者の持分を希薄化する効果はなく、
東京証券取引所も事前審査で買収防衛には当たらないという見解を示しているとのことです。

伊藤園の取得条項は買収などで経営方針が
大幅に変化するリスクに備えた投資家保護を目的としています。
種類株というと企業再生の際にメーンバンクが引き受ける
「後ろ向き」な資金調達のイメージがありますが、
伊藤園は「通常の資金調達の一環として活用する」(財務経理本部水野俊作副本部長)
とのことです。

個人的には優先株の価格が市場でどのように形成されるかとても興味があります。

by yasukiyoshi | 2007-06-20 08:23


<< TBS株:楽天、一転守勢に イ...      いちごアセット、東京鋼鉄の買収... >>