吉永康樹の CFOのための読みほぐしニュース

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2007年 09月 26日

ヤマダ、M&Aで首位固め

家電量販店最大手のヤマダ電機が拡大戦略を加速している。東京都心にディスカウントストアを展開するキムラヤセレクト(東京・港)の買収を25日正式発表した。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070926AT1D2509G25092007.html

ベスト警戒、防衛策も
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070926AT1D2507V25092007.html

【CFOならこう読む】

ヤマダ電機は売上高3兆円企業を目指してM&Aを加速しています。
何故3兆円なのか、シナジーの源泉はどこにあるのか今ひとつよくわかりません。何より一消費者として店に行ってみてもその良さがよくわかりません。

ウォルマートのように、卓越した店舗管理システムが構築されていて、この投資に関わる単位当たり固定費(売上高固定費率または客1人当たり固定費)を引き下げるために多店舗展開を志向する、ということでもなさそうです。

結局のところ大きくなりたいから大きくなるということでしかないのでしょう。その方針自体を否定するつもりはありませんが、規模のメリットには臨界点があり、それを超えると収益性が大幅に悪化していくことに十分留意すべきでしょう。

by yasukiyoshi | 2007-09-26 08:33 | M&A


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