2007年 10月 03日

米シティ、日興を三角合併方式で完全子会社に

米金融最大手のシティグループは2日、約68%の株式を保有する日興コーディアルグループの残りの株式を、来年1月に「三角合併」の手法を使ってすべて取得し、完全子会社にすると発表した。外国企業の投資を呼び込むため、今年5月に解禁された三角合併方式を活用し、外国企業の株式を買収の対価に使う第1号になる。世界最大級の金融グループであるシティが活用を決めたことで、三角合併を使った外資の日本企業買収が続く可能性がある。
http://www.asahi.com/business/update/1002/TKY200710020513.html

【CFOならこう読む】
日本初の三角合併です。9月25日のコラムにも書いたように、シティ・グループは、リテールバンクと証券会社&投資銀行を一体化することにより大きなシナジーを獲得してきた会社です。

一体化は100%子会社である方が進めやすいので、そういう意味で今回のシティの施策は当然と言えますし、価格面でもTOB価格と同じ価格を示して少数株主に配慮しており好感が持てます。

ただし、何故サブプライム問題等の影響を受け株価が低下傾向にある今株式交換を実行するのかという点については疑問に思います。株式交換や合併の場合、高PER(Price Earnings Ratio:株価収益率)の会社が低PERの会社を株式交換により買収することによりEPS(Earnings Per Share:一株あたり利益)を引き上げる効果があります。

シティの予想EPSは11倍、日興は12倍なのでサブプライム問題が沈静化し、株価が戻ってからの方がEPSは改善するのです。シティの株価はここ1年の中で今が最も低い水準にあり、株価が戻るのを待つ方が既存のシティ株主には有利であるはずです。

米国内ではこのニュースがどのように受け止められるか注目されます。

【リンク】
Blooomberg.com:Citigroup Inc
target="_blank">http://www.bloomberg.com/apps/quote?ticker=C:US

Excite エキサイト : 経済ニュース
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by yasukiyoshi | 2007-10-03 08:18 | M&A


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