2007年 11月 20日

IPO相場低迷

新規公開数3割減 69社が公募割れ
19日までにIPOした110社のうち、27社の初値が公募価格を下回った。夏場以降の相場急落のあおりで直近株価が公募割れした銘柄は69社に上った。投資家心理をさらに冷やす悪循環に陥っている。
(日本経済新聞2007年11月20日 3面)

【CFOならこう読む】

記事に掲載された銘柄のうち19日終値が公募価格を下回ったのは、次の3銘柄です。
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この3銘柄に共通しているのは、公開後数日で大きく株価を下げている点です。これは会社の成長性について株主にうまく伝えられていないことが主な要因であると思います。

3社ともに筆頭株主(オーナー株主)の売出しがありますが、今のような市況の中で会社の成長性に対する確固とした自信を市場に示すために、オーナー経営者の売出しは避けるのが賢明であろうと思います。

オーナー経営者はキャピタルゲインを獲ってはいけないと言っているのではありません。しっかり業績と株価をあげてから大きくキャピタルゲインを獲りましょうと言っているのです。この点ディー・エヌ・エーの南場社長の自社株売却が参考になります。

南場社長は、上場時に全く自社株式の売出しを行っていません。上場後1年経過した2006年3月末株価を公募価格の4倍以上に引き上げた後、持株のごく一部である4,900株(持株比率は17%から15%に低下)を約15億5千万円で売却しています。

オーナー経営者たるものこれくらいの気概を見せて欲しいものですね。

【リンク】
(株)総和地所 【JASDAQ:3239】:Yahoo!ファイナンス
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=3239.q&d=c&k=c3&a=v&p=m65,m130,s&t=1y&l=off&z=m&q=c&h=on

(株)コーセーアールイー 【福証:3246】:Yahoo!ファイナンス
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=3246.f&d=c&k=c3&z=m&h=on


by yasukiyoshi | 2007-11-20 10:55 | IPO


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