2007年 12月 27日

日本、世界の10%割る・06年の名目GDP

2006年の世界の名目国内総生産(GDP)に占める日本の割合が9.1%となり、24年ぶりに10%の大台を割り込んだことが判明した。ピーク時の1994年と比べて半減。国民1人当たりの名目GDPでも順位を下げた。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20071227NT003Y12126122007.html

【CFOならこう読む】
上の記事を受けて3面には次のような記事があります。
「日本が見習うべきはかつて「英国病」と言われ、経済の停滞が著しかった英国だ。サッチャリズムで始まった規制改革、民営化、労働市場改革は労働党のブレア政権にも引き継がれ、潜在成長率の引き上げに結びついた。一人あたりGDPは2004年に24年ぶりに日本を抜き、その後も水をあけている。」
                  
いわゆるウィンブルドン現象です。1986年サッチャー政権は、「ビッグバン」と言われる金融分野における規制緩和を実施し、シティには外資系金融機関が進出し、激しい競争が発生しました。その結果イギリスのマーチャントバンクはほとんど姿を消し、国籍を問わず実力のある金融機関のみが生き残るという厳しい環境がイギリスの金融業を成長させ新たな雇用を創出しました。

下表からわかるように2005年のイギリスの外資の比重はGDP比で36.6%に達しています。これに対し日本はわずか2.2%に過ぎず、資本のグローバリゼーションの潮流から完全に取り残されていることがわかります。

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野口氏は「日本は、「外国資本に対して鎖国している」といわれても反論できない状態になっている、と指摘しています。

実際に昔から日本企業は外資を極度に恐れるところがあります。ブルドックのような中堅企業の買収があれだけ話題になったのもその現れでしょう。しかしそのこと自体単純に否定するのも間違いであるように思います。日本人は組織への帰属意識が非常に強い民族です。日本国に殉ずる民族なのです。しかし今我々はその意識を変革することが求められているのです。日本国という狭い了見ではなく、地球規模で考えることが日本人一人一人に求められているのです。


【リンク】
資本開国論―新たなグローバル化時代の経済戦略
野口 悠紀雄

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by yasukiyoshi | 2007-12-27 10:26 | 資金調達


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