2008年 01月 15日

株式交換比率の決め方―シティ・日興のケース

米シティグループによる日興コーディアルグループ完全子会社化をめぐる株式交換比率の算定作業が15日から始まる。シティ株は米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題で低迷し、一時27ドルを割った。15日にはシティの2007年10-12月期決算が発表になる。株価が急落すれば、株式交換が白紙になる22ドルの水準を下回る可能性もある。外資系企業が外国株と交換して日本企業を買収する初の「三角合併」が大詰めを迎えている。
(日本経済新聞2008年1月15日5面)

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シティは15日に2007年10月期―12月期の決算発表を予定しています。すでに発表した最大110億ドルのサブプライム関連損失がさらに膨らむ見通しであり、大規模な人員削減や不採算部門の売却、資本増強策の発表も予想されます。この決算発表を受けてシティ株価がどう動くか注目されます。

シティ・日興の株式交換は、買い手であるシティが日興株式を1700円と評価額を明らかにした上で、その対価であるシティ株式の付与数を、交換日である1月29日の直近日である1月15日から17日の3日間にニューヨーク市場で取引されるシティ株の取引高加重平均株価で算定するという透明性の高い方により行われます。

外資による「三角合併」を利用した始めての日本企業の買収案件なので、このような透明性の高い方法で行われるのは望ましいと思うし、買い手が一体売り手をいくらで評価しているのかはっきりと示さない日本の実務が、この案件をきっかけに変わっていく可能性もあると思うので、ぜひとも22ドルを下回らず株式交換が成立することを私は期待します。ちなみに14日のシティ株価は29.060ドル(終値)でした。

【リンク】
Citigroup Inc : Bloomberg.com
http://www.bloomberg.com/apps/quote?ticker=C:US

【関連過去記事】
2007年 10月 26日「シティ・日興コーディアルの株式交換比率 」
http://cfonews.exblog.jp/6687054/

2007年 11月 01日「株式交換比率の決め方―シティ・日興のケース 」
http://cfonews.exblog.jp/6719986/

2007年 11月 07日「株式交換比率の決め方―シティ・日興のケース 」
http://cfonews.exblog.jp/6751763/

2007年 11月 15日「株式交換比率の決め方―シティ・日興のケース 」
http://cfonews.exblog.jp/6793352/


by yasukiyoshi | 2008-01-15 08:34 | M&A


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