吉永康樹の CFOのための読みほぐしニュース

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2008年 01月 23日

アインとの統合否決 委任状争奪戦-イオン・CFSのケースその6

CFS株主総会、アインとの統合否決
ドラッグストア大手CFSコーポレーションと調剤薬局大手アインファーマシーズの経営統合案は、22日のCFSの臨時株主総会で否決された。CFSの筆頭株主で統合に反対するイオンが委任状争奪戦を仕掛けた結果、議決権の3分の2以上の賛成を得られなかった。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20080123AT1D220CQ22012008.html

【CFOならこう読む】
42.8%の反対でCFSとアインファーマシーズの経営統合は否決されました。思った以上にイオンは反対票を集めたなあ、というのが率直な反応です。しかし57.2%が賛成したのもまた事実で、イオンによるCFS再建策が支持されたと見ることもできません。結局15%程度の資本提携ではどうにもならず、敵対的TOBに打って出るしかないように思います。日本企業における資本提携とは、やくざの盃のようもので、盃を返した後には血の雨が降ることになっているのです。

今回CFSの取引先企業(卸売業者など)のうち約半分がイオン側についたと報道されています。彼らはCFSの資本政策上、安定株主だったはずです。しかし結果としては安定株主でも何でもなかったわけです。昨日のCFSのプレスリリース「株式移転計画の失効並びに決算期変更及び定款の一部変更の中止について」は次の文章で締めくくられています。
「最後になりますが、当社株式を保有していただいている取引先様には、本件統合に反対を表明されていたイオン株式会社とのお取引のある会社も多く、多大なご心労をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。」
イオンとCFSの板挟みになった取引先企業にとってもどちらにつくかは苦渋の選択であったはずで、株式持合いを含め安易な資本提携は厳に慎むべきである、というのがこのニュースの教訓であるように思います。

【リンク】
平成20年1月22日「株式移転計画の失効並びに決算期変更及び定款の一部変更の中止について」株式会社CFSコーポレーション
http://www.cfs-corp.jp/corp/topics/pdf/press080122.pdf

【関連過去記事】
12月11日「委任状争奪戦ーイオン・CFSのケース 」
http://cfonews.exblog.jp/6925859/

12月18日「委任状争奪戦ーイオン・CFSのケースその2」
http://cfonews.exblog.jp/6959604/

12月21日「委任状争奪戦ーイオン・CFSのケースその3」
http://cfonews.exblog.jp/6975070/

1月10日「委任状争奪戦ーイオン・CFSのケースその4」
http://cfonews.exblog.jp/7071043/

01月21日「委任状争奪戦-イオン・CFSのケースその5」
http://cfonews.exblog.jp/7119548/


by yasukiyoshi | 2008-01-23 08:50 | M&A


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