2008年 02月 21日

新日鉄取引先持株会立ち上げ

新日鉄、取引先持株会を立ち上げ・親密な100社強参加
新日本製鉄は取引企業で構成する「取引先持株会」を立ち上げた。3月以降、参加企業が払う毎月の拠出金で証券市場から新日鉄株を継続的に買い付ける。同社の仕入れ先企業は千数百社にのぼるが、まず購買などで親密な100社強が参加する。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20080221AT1D2009A20022008.html

【CFOならこう読む】

いつか来た道にまた戻ろうとしているように思えます。
昔は、資本政策の要諦は安定株主作りとされ、取引先も重要な安定株主として位置付けられていたものです。上場指南本にもそんなことが必ず書かれていました。しかし時代が変わり、株主価値創造を志向する会社が増える中で、政策的投資を受けることも投資することも好ましくないというコンセンサスが徐々に出来つつあるように思います。

実際株式持合いは大きく減少しています。M&Aにしても徐々に抵抗が薄れ、株主価値を創造する買収なら受け入れるというまっとうな感覚を持つ経営者が増えているように思います。一方買収の脅威に対し過度に反応する旧態然とした一部の会社がしゃにむに安定株主作りに勤しんでいるのもまた事実です。新日鉄もそんな会社の一つです。新日鉄は平成18年に新株予約権による買収防衛策を導入しています。この買収防衛策導入のプレスリリースに次の記載があります。

「当社に対し買収を行おうとする者がいる場合に、これを受け入れるか否かの最終的な判断については、その時点における株主の皆様に委ねられるべきものであると考えます。」
最終的には一般投資家による民主的な判断に委ねるという極めてまっとうな姿勢と安定株主作りがどこでどう繋がるのか私にはさっぱりわかりません。

それにしても日経の好意的なこの記事は一体どういうことでしょう。

【リンク】
「株主・投資家の皆様へ」新日本製鉄
http://www0.nsc.co.jp/investor/


by yasukiyoshi | 2008-02-21 08:09 | 買収防衛策


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