2008年 02月 28日

2月新規上場ー7社中5社、初値が公募価格割れ

新規株式公開(IPO)銘柄の株価が低迷している。今年に入って新規上場した7社(1月はゼロ)のうち、5社の初値が公募価格を下回り、上場後の株価もさえない。業績の不透明感などから個人投資家の買い意欲が後退。29日にセブン銀行という大型銘柄の上場を予定していることも手控えにつながっている。
(2008年2月27日 日本経済新聞 19面)

【CFOならこう読む】
今年新規上場した銘柄の初値とその後の株価の状況は次の表の通りです。
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最近の傾向としては、公募価格を類似会社PERのレンジの最低のところで設定していることが言えます。その中でインサイトは類似会社PERの水準が8.1倍~11.2倍(http://biz.yahoo.co.jp/ipo/html/d2172.html)であるのに対し、公募PERは11.07倍と比較的高めの水準で公募価格を設定しています。それでも初値騰落率は▲23%と、控えめに公募価格を設定した東洋ドライループの騰落率▲28%やスーパーバリューの騰落率▲26%と比べて特段初値騰落率が大きいということはありません。

現在のIPO市場は、「相場に不透明感が強くリスクの高い新規上場銘柄への投資を敬遠している(丸和証券調査情報部大谷氏)」ため、もはや適切な株価形成が行われていないと言っても良いかもしれません。27日に上場したモリモトは公募価格をPER3.74倍という非常に低い水準に設定したにも関らず初値はそれを6%下回りました。記者会見した森本社長は、「投資家の評価として受け止めている。株主に期待してもらえるようがんばりたい」と述べたそうですが、「市場の評価は間違っている」くらいのことを言っても良いと私は思います。

【リンク】
 なし

by yasukiyoshi | 2008-02-28 08:53 | IPO


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