2008年 03月 10日
上場審査や不公正取引の監視を手がける東京証券取引所・自主規制法人が発足して4ヶ月。管理担当者を「約4倍に増やした効果が出た」と宮原幸一郎常任理事が話すのは、大幅な決算訂正を出したIHIと三洋電機への対応。大企業2社の審査を「従来通りのスピードで処分できた」。 【CFOならこう読む】 東京証券取引所自主規制法人は、昨年11月に、東証の上場審査や不正取引の監視業務等の移管を受け設立されました。従来のように運営部門と自主規制部門が「同居」したままでは、一方の利益が他方の不利益になる「利益相反」が起きかねないということで分離されました。 自主規制法人の主な業務は次の通りです。 〈1〉上場企業、証券会社の不祥事を未然に防止する審査・考査の強化 〈2〉インサイダー取引などの被害拡大を防ぐ売買審査の迅速化 〈3〉公正な取引を妨げかねない問題に先回りして対応するための調査・研究 記事の中の、「株数が大幅に減る株式併合や大規模な第三者割当増資など株主軽視になりかねない行為について注意喚起するが「規制しきれず悩ましい」」というのは理解できなくはありませんが、これを規制するのが自主規制法人の役割です。発足時の記者会見で、林正和理事長(元財務次官)が述べていた、「価格の形成が適正に行われているという信頼を得ることで、企業価値向上を目指す」という強い決意に改めて期待したいと私は思います。 【リンク】 東京証券取引所自主規制法人
by yasukiyoshi
| 2008-03-10 07:55
|
アバウト
日々のニュースをCFOはどう読むべきか。CFOに役立つニュースをピックアップし、アカデミック&実務の視点から、そのニュースの本質をわかりやすく「解きほぐし」ます。 by yasukiyoshi ■このブログについて ●「CFOニュース」を始めた理由 ●このブログへのコメントについて ■マーケット情報 2月19日の東京市場 ●日経平均株価 7557.65円(前日比+23.21円) ●株価収益率(PER) 日経225種 前期基準8.70倍(予想68.87倍) ●円/ドル 93.56円~93.58円(前日比-0.98円) ●円/ユーロ 117.81円~117.85円(前日比-1.06円) ●長期金利(10年国債利回り) 1.260%(前日比+0.005%) 2月20日の米国市場 ●NYダウ平均 7,465.95ドル(前日比-89.68ドル) ●ナスダック指数 1,442.82ドル(前日比-25.15ドル) にほんブログ村ランキングに参加しています。 新規公開株情報サイト IPO 2.0 カテゴリ
買収防衛策 配当政策 自社株取得 最適資本構成 資本コスト 内部統制 CFO人事 米国 決算発表 M&A 税制 為替 原価計算 不動産 コーポレートガバナンス TOB 資金調達 MBO 会計 IPO コラム 純粋持株会社 種類株式 経営計画・予算編成 業績評価 バリュエーション 法務 タグ
M&A(114)
資金調達(65) 会計(54) コーポレートガバナンス(42) 税制(40) 買収防衛策(30) IPO(30) 為替(25) TOB(21) 資本政策詳解(19) スティール・パートナーズ(17) 金利(17) 自社株取得(15) 最適資本構成(12) 種類株式(12) ブルドック・スティール(11) 配当政策(11) MBO(8) キリン・協和発酵(7) 資本コスト(7) 検索
以前の記事
2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 03月 2008年 02月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 最新のトラックバック
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||