2008年 03月 19日

武田薬品、米合弁会社を完全子会社化へ

武田、米合弁を完全子会社へ・新薬投入、外資に対抗
武田薬品工業と米製薬大手アボット・ラボラトリーズは、両社が折半出資する米合弁会社を武田が完全子会社化する方向で最終調整に入った。武田は今春にも新薬開発権や事業の譲渡と引き換えにアボットが持つ50%の株式を取得。連結売上高の5割を米国で稼ぎ出す体制を築き、米国市場で攻勢をかける。医療費抑制で日本市場が縮小する中、米ファイザーなど世界大手に対抗するための国内製薬業界のグローバル化が加速する。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080319AT1D170BV18032008.html
【CFOならこう読む】
武田はどのようなスキームで完全子会社化を実行するのでしょうか? 現時点でスキームが公表されていないので、詳細は不明ですが、上の記事によると、「TAP株の全株式を取得すると同時にTAPを会社分割し、売上高の2割を占める前立腺がん治療薬事業を合弁相手のアボットに譲渡。さらに武田が持つ新薬候補化合物の一部の開発・販売権も譲渡し、現金の支払を最小限にする。」とのことです。

つまり、TAP株式譲受の対価を分割会社の株式、武田の持つ事業及び現金により支払うということです。しかしこれを字面通り行うと、株式譲渡の場面と会社分割&事業譲渡の場面で二重に課税が生じることになりそうです。タックスコストを最小化するためにどのようなスキームを選択すればよいか自分なりに考えてみるというのは頭の体操にもなります。

会社分割を無税で行うこと及び含み益のない事業を譲渡することで武田側の課税は回避できそうですがどうでしょうか。スキームの詳細が公表された時点でまた取り上げたいと思います。

【リンク】
 なし

by yasukiyoshi | 2008-03-19 08:55 | M&A


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