吉永康樹の CFOのための読みほぐしニュース

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2008年 05月 12日

ケンウッド、ビクター統合ー統合比率はどうなる?

ビクターとケンウッド統合、10月に持ち株会社で
日本ビクターとケンウッドは持ち株会社方式により10月1日付で経営統合することで最終合意した。持ち株会社の会長には河原春郎ケンウッド会長(69)、社長には佐藤国彦ビクター社長(63)が就任する。
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT1D090BI%2009052008&g=S1&d=20080510
【CFOならこう読む】
ビクター株は移転比率をにらんで3月中旬から上昇傾向にあります。

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直近3ヵ月平均の株価はケンウッド114円、ビクター220円
9日の終値はケンウッド129円、ビクター265円

前者に基づき統合比率を算定すると、1:1.93
後者に基づき算定すると、1:2.05になります。

日経ヴェリタス5月11日の記事によると、

「ケンウッドは2007年8月にビクターの第三者割当増資、200億円を引き受けた経緯がある。「ビクターの業績低迷のリスクを負い、構造改革に貢献した」(関係者)との思いが強く、時価より高い比率を主張しているもよう。これに対して、ビクターは人員削減や国内テレビ事業の大幅縮小など構造改革を強調し、時価に近い比率を望んでいるようだ。会計上、ケンウッドがビクターを買収する形になるため、ビクター株にはプレミアムも付く。」
会計上ケンウッドが取得企業となる理由がよくわかりません。5月9日の終値ベースで、ケンウッドの時価総額は47,411百万円、ビクターの時価総額は95,910百万円です。ケンウッドはビクターの17.1%の議決権を保有する大株主(平成19年8月10日プレスリリース)ですが、これを勘案しても議決権比率はビクターの方が大きくなります。この点については後日またフォローしたいと思います。

いずれにしても今日12日の発表が注目されます。

【リンク】
平成19年8月10日「主要株主の異動に関するお知らせ」日本ビクター株式会社
http://www.victor.co.jp/company/ir/pdf/info-20070810a.pdf


by yasukiyoshi | 2008-05-12 07:59 | M&A


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