吉永康樹の CFOのための読みほぐしニュース

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2008年 10月 28日

リニカル、上場初日売り殺到

<マザーズ>リニカルが売り気配のまま売買不成立 きょう新規上場
(大引け、コード2183)きょう新規上場。終日売り気配が続き、気配値を公募・売り出し(公開)価格(1000円)を25%下回る750円まで切り下げたものの、大引けでも売買が成立しなかった。大引け直前の注文動向は13万株程度の売り越しだった。
http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/chumoku.aspx?site=MARKET&genre=m6&id=AS3L2705B%2027102008
【CFOならこう読む】
リニカルの公募株数50,000株、売出株数1,180,500株(オーバーアロットメント160,500株含む)、合計1,230,500 株に対し、昨日取引時間終了時点の売り注文は526,800株と約半分に上りました。

記事では、「国内相場が大きく下落するなか新規公開株を損失覚悟で換金する動きが出ている」と分析していますが、下表のようにVCの保有株数が相当程度あり、これが売りに出ている影響とも考えられます。
この会社、ロックアップ条項はあるものの、対象は個人株主に限定されています。

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当社役員も上場時売出を行っていますが、社歴3年程度の会社がマザーズという成長期待の市場に上場するに当たり、経営者自ら売出を行うという趣旨が私にはよくわかりません。成長力を一般投資家に買ってもらおうというときに、経営者が自分の持株を換金売りするのは、どう考えても説得力に欠けます。

秦野社長は、「当社の業績を考えると、相場に引っ張られた」と話したようですが、相場のせいばかりではない、と私は思います。

【リンク】
株式会社リニカル IR情報
http://www.linical.co.jp/IR/yuho.html


by yasukiyoshi | 2008-10-28 08:48 | IPO


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