2009年 02月 02日
M&Aに信用収縮の重し 米ファイザー、買収資金調達に厳しい条件 1月26日、米国で680億ドル(約6兆1000億円)規模の企業買収が明るみに出た。製薬世界トップのファイザーが半年にわたる交渉の末、同業のワイス(旧アメリカン・ホーム・プロダクツ)を傘下に収める。昨年9月のリーマン・ブラザーズ破綻で資本市場の機能が損なわれ、多くの企業は綱渡りの資金調達を余儀なくされている。ファイザーはどうやってメガ・ディールにこぎつけたのか。【CFOならこう読む】 総額680億ドルの買収資金のうち225億ドル分は、米ゴールドマンサックスなどから次の条件でつなぎ融資を受けます。 期間:1年残りの455億ドルは現金と株式交換を組み合わせて支払われます。ファイザーの格付けはトリプルAであるにも関らず、プレミアムを6.5~8.5%要求されており、常時では全く考えられない事態です。 「ファイザーがのんだ厳しい条件は、財務内容で劣る「その他大勢」の企業を落胆させ、信用収縮の深刻さを思い知らせる材料かもしれない。」(前掲紙)今は割安でM&Aが出来る好機ではありますが、こういう時にメガ・ディールが実行できるのはファイザーのようなキャッシュ・リッチ企業だけでしょう。 多額の現金保有にも効用はある、ということでしょうか。 【リンク】 なし
by yasukiyoshi
| 2009-02-02 14:45
| M&A
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日々のニュースをCFOはどう読むべきか。CFOに役立つニュースをピックアップし、アカデミック&実務の視点から、そのニュースの本質をわかりやすく「解きほぐし」ます。 by yasukiyoshi ■このブログについて ●「CFOニュース」を始めた理由 ●このブログへのコメントについて ■マーケット情報 2月19日の東京市場 ●日経平均株価 7557.65円(前日比+23.21円) ●株価収益率(PER) 日経225種 前期基準8.70倍(予想68.87倍) ●円/ドル 93.56円~93.58円(前日比-0.98円) ●円/ユーロ 117.81円~117.85円(前日比-1.06円) ●長期金利(10年国債利回り) 1.260%(前日比+0.005%) 2月20日の米国市場 ●NYダウ平均 7,465.95ドル(前日比-89.68ドル) ●ナスダック指数 1,442.82ドル(前日比-25.15ドル) にほんブログ村ランキングに参加しています。 新規公開株情報サイト IPO 2.0 カテゴリ
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