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2009年 02月 14日

楽天、イーバンク銀行への出資比率67%に

楽天は13日、イーバンク銀行(東京・千代田、国重惇史社長)への出資比率が46.39%から67.22%になると発表した。イーバンク銀行が実施する第三者割当増資を引き受ける。さらに、全額出資子会社である楽天クレジットの個人向けローン事業を会社分割方式で切り離し、同事業をイーバンクと統合することを通じ、イーバンク株を取得する。
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT1D1308B%2013022009&g=S1&d=20090213
【CFOならこう読む】
これまでの経緯は次の通りです。

平成20 年9 月 資本・業務提携契約を締結し、楽天がイーバンク銀行の優先株式666,000株を199.8 億円で引受
平成21年2月10日 優先株式666,000 株の全株式を普通株式へ転換請求し、普通株式666,000 株を取得 出資比率48.69%となり連結子会社化
平成21 年2月13日 乙種優先株式の第三者割当増資の新たな引受を決議 株式引受の概要
(1)当社が引受ける株式の名称 イーバンク銀行株式会社 乙種優先株式
(2)当社が引き受ける株式の総数 333,000 株
(3)1 株あたり発行価格 30,000 円
(4)発行価額の総額 9,990 百万円
(5)募集の方法 第三者割当の方法により、全ての募集株式を楽天株式会社に割り当てる。
(6)払込期日 平成21 年3 月19 日(木)
平成21 年2月13日 100%子会社楽天クレジットのカードローン事業部門の会社分割によるイーバンク銀行株式会社への承継を決議

会社分割の要旨
(1)分割の日程
吸収分割契約書承認取締役会(両社) 平成21 年2 月13 日
吸収分割契約書承認株主総会(両社) 平成21 年3 月中旬(予定)
吸収分割効力発生日 平成21 年4 月1 日(予定)
(注)両社の株主総会における本件吸収分割契約の承認、関係当局からの許認可の取得を前提とする。
(2)分割方式
楽天クレジットを分割会社、イーバンク銀行を承継会社とする吸収分割。
(3)分割に係る割当ての内容
イーバンク銀行は、本件分割に際し普通株式579,735 株を発行し、本件分割により承継する権利義務の対価として、その全部を楽天クレジットに交付する。楽天クレジットは、本件分割の効力発生日に、イーバンク銀行の株式579,735株を剰余金の配当として楽天株式会社に交付する。
(4)分割に係る割当の内容の算定の考え方
本件分割に際して、イーバンク銀行および楽天クレジットは、それぞれ、イーバンク銀行が楽天クレジットに割り当てる普通株式の数(本件分割の効力発生日に楽天クレジットが当社に対して剰余金配当として交付するイーバンク銀行普通株式の数)の算定について、公平性・妥当性を確保するため第三者機関に依頼し、その算定結果を踏まえ、協議の上、決定している。第三者機関は、ディスカウンテッド・キャッシュフロー法を採用し、金融機関の価値評価において一般的に用いられるエクイティ・キャッシュフロー法により、楽天クレジットの承継対象事業の事業価値及びイーバンク銀行の株式価値を算出、承継対象事業の事業価値をイーバンク銀行の一株あたり株式価値にて除することにより、割当株数を算定している。

分割後の出資比率は67.22%ときっちり2/3超となるようスキームが立案されています。

第三者割当増資をまたもや優先株式で行っているのは、イーバンクの業績回復後に連結損益に取り込む方が有利との判断があったことによるものと思われます。

【リンク】
楽天投資家向け情報


by yasukiyoshi | 2009-02-14 12:09 | M&A


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