吉永康樹の CFOのための読みほぐしニュース

cfonews.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

タグ:資本政策詳解 ( 19 ) タグの人気記事


2008年 12月 27日

資本政策詳解-リックコーポレーション

【CFOならこう読む】
リックコーポレーションの株式上場の概要は次の通りです。

e0120653_11222992.jpg


リックコーポレーションは、1955年設立岡山地盤に近畿・瀬戸内地方にホームセンター、ペットショップを展開している会社です。

公募価格は330円、2009年2月期見込みEPSが62.58円なのでPER5.2倍という水準での株式公開となりました。初値は公募価格と同じ330円でした。

e0120653_11223985.jpg


リックコーポレーションの主な資本政策は (表2)の通りです。

e0120653_11224768.jpg


自己株式50万株を全て売り出しに回している点が特徴的です。2008年2月期の自己株式の帳簿価額が78,679千円なので、1株当り@157円と比較的高めの価格で自己株取得を行っています。前オーナーの持株を買い取ったのかも知れません。

(表3)は、リックコーポレーションの株主構成です。

e0120653_11225686.jpg


筆頭株主は、社員持株会(持株比率20.9%)となっています。その他ストックオプションを従業員に付与しており、従業員に対するインセンティブは厚いと言えます(ただし25万株相当は行使価格が400円)。

菅原社長の持株比率は8%に過ぎず、役員、従業員持株会、銀行の持株を合わせて50%超となる資本政策となっています。自己資本比率が2008年2月期で9.6%と非常に低いことと相俟って、経営体制は相当に不安定であると言えます。

【リンク】
平成20年11月「新株発行並びに株式売出届出目論見書」株式会社リックコーポレーション
http://eir.eol.co.jp/extra/3147/pdf/mkr00.pdf


by yasukiyoshi | 2008-12-27 11:39 | IPO
2008年 12月 22日

資本政策詳解-paperboy&co.

【CFOならこう読む】
paperboy&co.の株式上場の概要は次の通りです。

e0120653_16165531.jpg


paperboy&co.は、2003年設立、個人向けにサーバー貸し出しなどのホスティング事業や(EC)電子商取引支援、ブログやSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などのコミュニティー事業を展開している会社です。GMOインターネットの子会社です(上場直前時点ほ57.7%保有)。

公募価格は1900円、2008年12月期見込みEPSが179.67円なのでPER10.5倍という水準での株式公開となりました。先日のグリーがPER22.2倍でしたので、それと比べると公開価格は相当に低いと言えます。初値は4000円で、公開価格の倍以上の値がつきましたが、これはIPO市場の回復を示すものではなく、単に公開価格が低かったということなのかも知れません。

e0120653_1617731.jpg


paperboy&co.の主な資本政策は (表2)の通りです。

e0120653_16171642.jpg


2004年3月の第三者割当増資によりGMOインターネットの連結子会社になりました。
家入社長は、2006年5月に社員持株会に2株及び12月にGMO関連の会社に24株株式移動を行っています。逆算すると、家入社長の持株は、第三者割当増資時点で127株であったことになり、第三者割当増資によりきっちりGMOインターネットが発行済株式255株の過半数の持分を保有するに至ったと推定されます。

(表3)は、paperboy&co.の株主構成です。

e0120653_16172862.jpg


上場後もGMOインターネットが過半数の持株を維持する資本政策になっています。

親子上場がコーポレートガバナンスにおける大きな問題となっている中、このIPOに問題はないのでしょうか?

上場時の記者会見で家入氏は次のように答えています。
―親子上場が批判されているなか、あえて上場した理由は。

 家入社長:GMOグループ全体としてホスティングをやっているが、ペーパーボーイは個人向けで完全にすみ分けができている。さらに事業を拡大するために上場した。

―公募増資をした後のGMOの出資比率は。

 家入社長:今は、分からない。」
(「ペパボ」上場、初値は大幅上昇 会見はドタバタより抜粋
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=MMITac000019122008&landing=Next)
目論見書を見る限り、関連会社との取引は少なからず存在し、その中には親会社に対する寄託金3億円(現時点において契約解消済)なんていうのもあるところを見ると、親会社と少数株主との間に重大なコンフリクトが生じる可能性があると思います。そもそもGMOに出資比率を即座に答えられない家入社長には、コーポレートガバナンスへの意識が欠如していると言わざるを得ません。

スピンオフが税制上実行不可能な現状において、親子上場は致し方ない場合もありますが、このIPOは正直私には理解できません。

【リンク】

株式会社paperboy&co.
http://ir.paperboy.co.jp/

by yasukiyoshi | 2008-12-22 16:18 | IPO
2008年 12月 18日

資本政策詳解-グリー

【CFOならこう読む】
グリーの株式上場の概要は次の通りです。

e0120653_12105356.jpg


グリーは、2004年設立、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「GREE」を運営。ユーザーのプロフィル、日記、コミュニティー、フォト、メールなどの情報発信をサポートする機能やユーザー間のコミュニケーションの場を提供している会社です。従来はPC向けが中心でしたが、KDDIとの事業提携により2006年11月からモバイル向けのサービスを展開しています。

公募価格は3300円、2009年6月期見込みEPSが148.80円なのでPER22.2倍という水準での株式公開となりました。上場時の売出しにより、創業社長の田中良和氏は33億円の、創業すぐに投資をしたApax Glovis Japan Fundは38億円のキャピタルゲインをそれぞれ獲得しています。

グリーは昨日上場しましたが、上場初値は公募価格を52%上回る5000円でした。時価総額は昨日終値で1070億円とミクシィの880億円を超え、マザーズ首位となりました。

e0120653_1211499.jpg


グリーの主な資本政策は (表2)の通りです。

e0120653_12111822.jpg


2005年2月にグリー(株)(三鷹市 存続会社のグリーとは別会社)を吸収合併しています。目論見書によると2006年7月までは楽天が株主でした。田中氏は楽天出身なのでそれ自体はどうということはないのですが、わざわざ別会社を作って三鷹市のグリー(株)を吸収合併したのは、この辺の過去の経緯を抹消する狙いがあったのかも知れません。ちなみに2006年7月に楽天はグリー株式をリクルートに譲渡しています。リクルートはこれによってKDDIと並ぶ第3位の株主になっています(上場後では第2位)。

(表3)は、グリー(株)の株主構成です。

e0120653_12155859.jpg


田中社長単独で過半数の株式を確保する資本構成になっています。従業員持株会は設立しておらず、役員・従業員へのインセンティブはストックオプションによっています。そのため潜在株式の比率は9.07%(上場直前時点)と比較的高い水準になっています。

【リンク】
平成20年11月「新株式発行並びに株式売出届出目論見書」グリー株式会社
http://eir.eol.co.jp/extra/3632/pdf/mkr00.pdf


by yasukiyoshi | 2008-12-18 12:16 | IPO
2008年 12月 13日

●資本政策詳解-ソーバル

【CFOならこう読む】
ソーバルの株式上場の概要は次の通りです。

e0120653_10292326.jpg


ソーバルは、1983年設立、人材派遣および業務請負による、ファームウエア(組み込みソフト)、ソフトウエア、ハードウエアの開発・評価サービスを展開する会社です。

公募価格は600円、2009年2月期見込みEPSが178.57円なのでPER3.3倍という極めて低水準での株式公開となります。

e0120653_10293983.jpg


ソーバルの主な資本政策は (表2)の通りです。

e0120653_10295343.jpg


2004年12月に持株会社である東海テックを吸収合併している点が特徴的です。

(表3)は、ソーバルの株主構成です。

e0120653_10301316.jpg


筆頭株主の2人は、椎津順一社長のご子息です。持分比率が共に28.43%、どちらかが後継者ということではないようです。現物株は社長及びその妻子と従業員持株会だけが保有し、その他役員のインセンティブは少量のストックオプションのみ、という非常に割り切った資本政策になっています。

従業員持株会の持ち株比率は上場直前時点で5.53%、他にストックオプションを従業員に薄く広く付与しています。

【リンク】
平成20年11月「新株発行並びに株式売買届出目論見書」ソーバル株式会社
http://www.sobal.co.jp/stockholder/mokuromisyo.pdf

by yasukiyoshi | 2008-12-13 11:15 | IPO
2008年 12月 09日

資本政策詳解-らでぃっしゅぼーや

【CFOならこう読む】
らでぃっしゅぼーやの株式上場の概要は次の通りです。

e0120653_1545390.jpg


らでぃっしゅぼーやは、有機・低農薬野菜、無添加食品などの販売。安全性や環境負荷などを考慮した農産品や畜産品、水産品、加工食品、日用品などを「定期品」「注文品」として会員に対して戸別販売しているほか、百貨店・スーパーなどへも卸売りしている会社です。

キューサイの子会社でしたが、株式会社ジャフコ・エスアイジーNo.7が、MBOを目的とし、2006年3月3日にキューサイ及び大株主であった長谷川和子氏より当社の実質上の存続会社である「らでぃっしゅぼーや株式会社」(旧らでぃっしゅぼーや)の株式の譲渡を受けて、子会社化した後、2006年3月31日にジャフコ・らでぃっしゅMBO株式会社に商号変更し、2006年9月1日を合併期日として子会社であった旧らでぃっしゅぼーや株式会社を吸収合併し、同日にらでぃっしゅぼーや株式会社に商号変更しています。

公募価格は600円、2009年2月期見込みEPSが50.49円なのでPER11.9倍という水準での株式公開となります。

e0120653_15471115.jpg


らでぃっしゅぼーやの主な資本政策は (表2)の通りです。

e0120653_1674073.jpg


2007年2月期に約20億円のれんの一時償却(単体では関係会社株式評価損の計上)を行っており、この欠損金を補填するために、2008年2月期に資本準備金及びその他資本剰余金の取崩しを合計約20億円行っています。何故のれんを一時償却したかについてはよくわかりませんが、プランニングの匂いがしなくもありません。

その他、緒方社長他役員に対し、種類株式(A種株式)を発行しているのが目につきます。

表にはありませんが、2007年12月26日及び2008年2月26日にジャフコのファンドから日本レストランシステム等へ合計1,333,720株の株式移動が行われています。このときの移動価格は1,400円、所有者の取得価格ベースに、当事者間の協議により決定したものです。今回の公募価格が600円なので、この価格には疑問が残ります。


(表3)は、らでぃっしゅぼーやの株主構成です。

e0120653_1675154.jpg


筆頭株主は、ジャフコが運営するファンドですが、同ファンドの運用期間は平成26年12月31日までと限定されており、当該ファンドの所有する株式は、原則同期間内に売却されることになります。したがって今後株主構成が劇的に変化する可能性がある旨、会社はリスク情報に記載しています。

なお、ジャフコの買収価額は64億円(持分比率98.8%)であるのに対し、上場日時点の時価総額が約42億円。このMBOは今のところ成功というにはほど遠い状況です。

しかしその差額約20億円。のれんの一時償却の金額と符合していてビックリ!?

【リンク】
らでぃっしゅぼーや株式会社
http://www.radishbo-ya.co.jp/


by yasukiyoshi | 2008-12-09 16:07 | IPO
2008年 12月 05日

資本政策詳解-エス・ディー・エス バイオテック

【CFOならこう読む】

エス・ディー・エス バイオテックの株式上場の概要は次の通りです。

e0120653_12174666.jpg


エス・ディー・エス バイオテックは、農薬の有効成分(原体)や、原体と補助成分を混ぜ合わせてさまざまな剤型(粉、顆粒(かりゅう)、液など)にした農薬(製剤)の研究開発、製造、販売を手掛けている会社です。昭和電工の子会社でしたが、2005年3月にみずほキャピタルパートナーズ系ファンド(エムエイチキャピタルパートナーズツーエルピー)の支援を受け、MBOにて独立しました。

公募価格は750円、2008年12月期見込みEPSが78.05円なのでPER9.6倍という水準での株式公開となります。

e0120653_12183863.jpg


エス・ディー・エス バイオテックの主な資本政策は (表2)の通りです。

e0120653_12185160.jpg


表にはありませんが、2008年1月31日及び2月14日にエムエイチキャピタルパートナーズからフマキラー、丸善薬品、大塚化学等へ合計1,196,000株の株式移動が行われています。このときの移動価格は1,150円、類似会社比準方式によって算出した価格を参考として、当事者間で協議により決定したものです。今回の公募価格が750円なので、結果論ではありますが、1,150円という価格は妥当ではなかったということになるのかもしれません。

また、当社新株予約権の取得事由に基づき、会社は、平成20年7月22日開催の取締役会の決議により、白井社長他役員・従業員の新株予約権の一部を取得し、平成20年8月6日をもって新株予約権を44,800個消却しています。

(表3)はエス・ディー・エス バイオテックの株主構成です。

e0120653_1219589.jpg


筆頭株主は、エムエイチキャピタルパートナーズですが、同ファンドの運用期間は平成15年11月11日から平成25年11月11日まで(ただし、平成27年11月11日までの延長の可能性があります。)と限定されており、当該ファンドの所有する株式は、原則同期間内に売却されることになります。

なお、エス・ディー・エス バイオテックの自己資本比率は11.3%と非常に低い水準となっています。MBOの常ではありますが、良くも悪くもこの会社の命運はみずほグループが握っていると言えます。

【リンク】
株式会社エス・ディー・エス バイオテック 企業概要
http://www.sdsbio.co.jp/company/profile/


by yasukiyoshi | 2008-12-05 12:27 | IPO
2008年 11月 25日

資本政策詳解-シイエム・シイ

【CFOならこう読む】
シイエム・シイの株式上場の概要は次の通りです。

e0120653_1223550.jpg


シイエム・シイは、販売促進のための従業員研修やイベント運営、取扱説明書作成などのマーケティング事業と、システム開発事業を展開している昭和37年設立の会社です。名古屋に本社があり、トヨタとの取引が全体の41.4%を占めています。

公募価額は未定ですが、仮条件の下限1900円を仮定すると、2009年9月期見込みEPSが362.17円なのでPER5.2倍という水準での株式公開となります。

e0120653_12232365.jpg


シイエム・シイの主な資本政策は (表2)の通りです。

e0120653_12233895.jpg


創業者である林幹治氏はすでに社長を降り、代表権のない会長となっています。2006年9月に現社長である龍山真澄氏等を割当先とする第三者割当増資を行っています。また、2006年10月1日付で一部門を新設分割により子会社化し、株式会社CMCSolutions設立しています(同社の2007年9月期売上実績19億2041万円)

(表3)はシイエム・シイの株主構成です。

e0120653_12235160.jpg


株主名簿の上位に、ずらりと親族が並ぶ典型的な相続銘柄です。龍山社長の持株比率は潜在ベースで8%にすぎず、創業家の顔色を伺いながらの経営となりそうです。

シイエム・シイは、過去ジャスダックが山のように上場させてきたタイプの会社で、ジャスダックは本当に魅力ある市場に生まれ変わる気があるのか疑問に思います。

従業員のインセンティブは従業員持株会によっており、11.74%とかなり大きな持分を有しています。

【リンク】
株式会社 シイエム・シイ 企業概要
http://www.cmc.co.jp/02/02.html


by yasukiyoshi | 2008-11-25 12:24
2008年 11月 13日

資本政策詳解-オーウイル

【CFOならこう読む】
オーウイルの株式上場の概要は次の通りです。

e0120653_16383723.jpg


オーウイルは、食品原料の国内販売、輸出入を手掛ける独立系専門商社です。伊藤園との関係が深く、2008年3月期における伊藤園に対する売上高は33億円あり、オーウイルの売上高の15%を占めています。また第2位の大株主であるグリーンコアという会社は、伊藤園の筆頭株主でもあります。

公募価額450円、2009年3月期見込みEPSが82.54円なのでPER5.5倍という水準での株式公開となっています。

e0120653_16384896.jpg


オーウイルの主な資本政策は (表2)の通りです。

e0120653_16385738.jpg


※クリックすると拡大表示します。

2006年2月と11月に第三者割当増資を行っており、2006年11月の増資単価100,000円は簿価純資産によっているとの開示があります。2006年3月期の1株当たり純資産は91,528円、2007年3月期は100,526円なので、この100,000円という増資単価は妥当であると言えますが、2006年2月期の70,000円はどのように決めたのか疑問が残ります。

(表3)はオーウイルの株主構成です。

e0120653_16391041.jpg


小口社長とグリーンコア合わせて過半数を確保する資本政策になっています。この点からも伊藤園との関係の深さが伺われます。

平成20年8月末時点で従業員数60名、従業員持株会を設立しており、上場直前時点で3%の持分を有しています。ストックオプションは発行していません。

公開株数115万株のうち、売出株数が100万株を占めることからわかるように、上場の主たる目的は資金調達にありません。開示対象の過去5期間全てにおいて配当があることからも将来の成長に向けての投資よりも社長やグリーンコアへの利益還元を重視していることがわかります。それでは何のための上場でしょうか? 創業者利得を確保するためか? 事業承継のためか? いずれにしても大きな成長は期待できないように思えます。さらに言うと、主要取引先が大株主であるというガバナンス体制にも不安を感じます。

【リンク】
オーウィル株式会社 IR情報
http://www.owill.co.jp/ir/library.html


by yasukiyoshi | 2008-11-13 12:06
2008年 11月 04日

資本政策詳解-アサカ理研

【CFOならこう読む】
アサカ理研の株式上場の概要は次の通りです。
e0120653_17305695.jpg


アサカ理研は、電子部品などからの貴金属回収のほか、治具洗浄、シリコン基板の再生、エッチング液の再生を展開している福島県郡山市の会社です。現社長の山田慶太氏のお父さんである山田盛久氏が1969年に設立し、慶太氏が1994年に跡を継いでいます。

公募価額800円、2009年9月期見込みEPSが146.43円なのでPER5.5倍という水準での株式公開となっています。
e0120653_1731518.jpg


アサカ理研の主な資本政策は (表2)の通りです。
e0120653_17311333.jpg


山田慶太氏が社長に就任した前後に、株式移動が行われたものと思われます。近年資金調達は銀行借入によっており、増資等のエクイティ・ファイナンスは行われていません。

(表3)はアサカ理研の株主構成です。
e0120653_17312060.jpg


山田慶太氏、盛久氏、慶太氏のお母さんが取締役を務めている(?)(有)モラル・コーポレーション合計で64%の持分を確保する資本政策になっています。平成20年8月末時点で従業員数138名、従業員持株会は設立しておらず、従業員のインセンティブはストックオプションによっています。

盛久氏が高齢であることから、相続対策の色彩が濃厚なIPOです。株主には山田性が散見されます。売出は盛久氏のみ行っています。これも持株の一部を現金化しておきたいという相続を考えてのことと思われます。

【リンク】
株式会社アサカ理研
http://www.asaka.co.jp/index.html


by yasukiyoshi | 2008-11-04 11:50 | IPO
2008年 10月 25日

資本政策詳解-クロス・マーケティング

【CFOならこう読む】
クロス・マーケティングの株式上場の概要は次の通りです。

e0120653_12345717.jpg


クロス・マーケティングは、平成15年設立のインターネットによる市場調査を行っている会社です。

公募価額590円、2008年12月期見込みEPSが93.71円なのでPER6.3倍というインターネット関連としては低水準での株式公開となっています。

e0120653_1235101.jpg


クロス・マーケティングの主な資本政策は (表2)の通りです。
e0120653_12352284.jpg


全く破綻のない資本政策で、平野氏が策定したプラン通り実行してきたのでしょう。それだけに面白味にかけているとも言えます。五十嵐社長はまだ35歳なのだから、配偶者や血族にまで株をばらまく必要はないだろうと思うのですが…。

(表3)はクロス・マーケティングの株主構成です。
e0120653_1235318.jpg


上場後でも五十嵐社長単独で50%超の持分を確保する資本政策になっています。

平成19年12月時点で従業員数96名、従業員持株会は設立しておらず、従業員のインセンティブはストックオプションによっています。

クロス・マーケティングの資本政策からイカガワシイ感じは全くしません。それだけに、何故、あえてマーケットが最悪のこの時期に、この価格で上場しなければならないのか、疑問に思います。

【リンク】
平成20年9月「新株式発行並びに株式売出届出目論見書」株式会社クロス・マーケティング
http://www.cross-m.co.jp/ir/pdf/prospectus_20080919-01.pdf


by yasukiyoshi | 2008-10-25 11:17 | IPO