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2007年 07月 11日

SBI、子供服のナルミヤにTOB・ファンド主導で立て直しへ

TOBが成立した場合、投資ファンドは株式の6.5%程度を企業支援会社リヴァンプ(東京・港)へ譲渡する方針。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070710AT1D1007210072007.html

(CFOならこう読む)
未公開企業のCFOの場合、IPO準備の責任者を兼ねる場合が少なくありません。
CFOは価値創造の担い手ですから、
IPOを機会に自社の価値を市場に理解してもらうのはCFOでなければできない仕事です。
しかしIPOの目的がそれとは違うところにある場合、
CFOにはIPO自体をストップする責務があります。
日本のIPOの多くが相続税対策のために実行されてきました。
換金が困難な未上場株式を上場株式に転換することで
相続税支払のためのキャッシュを捻出することができるからです。

ナルミヤの社長成宮雄三氏は70歳を超えており、
上場直前まで同族で100%保有する会社であったことから、
この会社のIPOの目的の1つが相続税対策にあったことは間違いないと思います。
“株式公開すれば自社株を通貨として使用できる“
との誰かの甘い囁きに乗って一旦上場してしまえば、
そのような企業は成長を止めてしまうことが十分考えられます。
何故なら、IPO後下手に株式価値を上昇させてしまうと、
それに比例して大きな相続税が徴収されることになるからです。

ナルミヤの2005年3月の公開株価は25万円であったのに対し、IPO価格は7万円です。
プレミアム14%と言われても一般投資家はとても納得できないと思います。
こんな会社を上場させてはいけないのです。

上場規制で対応することは難しいのかも知れませんが、
CFOが上場を止めさせることはできるはずです。
IPO直前にCFOがその職を辞すれば、IPOは間違いなく頓挫するのです。

価値創造ができない会社でCFOの仕事はありません。

by yasukiyoshi | 2007-07-11 08:38