吉永康樹の CFOのための読みほぐしニュース

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2007年 07月 03日

6月の日銀短観、企業の景況感横ばい・輸出、設備投資が好調維持

最近の米国経済の減速や金利上昇が景気に及ぼす悪影響が懸念されたが、日本経済は依然として緩やかな拡大を続けていることが裏付けられた。
http://www.nikkei.co.jp/keiki/tankan/

(CFOならこう読む)
日銀が物価上昇に自信が持てれば「消費者物価が多少のマイナスでも
十分利上げは可能」(福井俊彦総裁)との方針を示しています。
野口悠紀雄さんが資本開国論で指摘しているように、現在の日本の物価下落は、
中国等の低賃金国家が世界の生産を担っていることから生じているもので、
日本が不況だから物価が下がっているわけではありません。

6月の日銀短観はこの見方を裏付けています。
CFOとしては金利引上が近々にあることを前提に、
円高への対応を進める必要があります。
また為替のボラティリティが上昇しており、
リスクヘッジのコストが上昇していることにも注意が必要です。

by yasukiyoshi | 2007-07-03 08:57


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