吉永康樹の CFOのための読みほぐしニュース

cfonews.exblog.jp
ブログトップ | ログイン
2008年 03月 03日

会計士がインサイダー取引の疑い

元新日本監査法人の会計士、インサイダーの疑い
業界最大手の新日本監査法人に所属していた公認会計士がインサイダー取引をした疑いがあるとして、証券取引等監視委員会が調査を進めていることが 2日明らかになった。担当していた複数の企業の株式を売り抜け、利益を得ようとしたとして、監視委は職務上知り得た「重要事実」を利用した悪質な行為と判断、課徴金を科すよう金融庁に勧告する方針だ。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080303AT2C0200202032008.html

【CFOならこう読む】

ほとんどの監査法人は、所属会計士に対し関与先の株式を保有することを禁じています。これは独立性を担保するための措置ですが、株式を持たなければインサイダーの問題は起きないので、インサイダー取引を予防する意味合いもあるのです。ところが問題は起きてしまいました。そしてこの問題は監査法人や会計士の信頼性を著しく低下させるでしょう。信頼を回復するのは容易なことではありません。倫理教育を徹底させることはもちろん必要でしょうが、罰則強化等新たな法的規制も必要であるように思います。

【リンク】
 なし

by yasukiyoshi | 2008-03-03 08:07


<< 武富士の実質的ディフィーザンス      JFEのCBその2 >>