2008年 03月 07日
アサツーディー・ケイの外国人持株比率が2007年12月期末に6割を超えた。株主配分や資本効率の重視を明確に掲げていることや、社長自らが出向く定期的な海外IRなどが奏功し、欧米の機関投資家を中心とする海外の長期資金が安定株主となっている。 【CFOならこう読む】 アサツーDKの第3次中期経営計画(2008~2010年)の数値目標は次のとおりです。 1.EPS:2010年に170円以上(年平均成長率 13.5%) 2.ROE: 2010年に6%(2006年:3.7%、2007年:3.9%) 3.配当:現配当政策の継続 (配当性向を連結当期純利益の35%、1株当たり20円を下限とする) そしてそれを実現するための経営方針として次の事項を掲げています。 1.営業利益と当期純利益の伸長 2.現配当政策の維持と継続的な自社株取得(毎期発行済株式の4%)による株主資本の圧縮 3.成長分野への投資(Internal およびExternal) この方針に従い、2007年度当期純利益は前期比6%増、前期の年配当は42円と56%(15円)増を達成しています。 ROE6%とは随分控えめな目標ですが、そこに至る経営方針及び株主配分政策を明確にした上で、真摯にIRを行うことで欧米の機関投資家を呼び込むことができるのですね。この程度のことなら自社でもできると感じるCFOは少なくないのではないでしょうか。 【リンク】 2008.2.20「2007年12月期決算説明会」株式会社アサツーディ・ケイ
by yasukiyoshi
| 2008-03-07 09:14
| 配当政策
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日々のニュースをCFOはどう読むべきか。CFOに役立つニュースをピックアップし、アカデミック&実務の視点から、そのニュースの本質をわかりやすく「解きほぐし」ます。 by yasukiyoshi ■このブログについて ●「CFOニュース」を始めた理由 ●このブログへのコメントについて ■マーケット情報 2月19日の東京市場 ●日経平均株価 7557.65円(前日比+23.21円) ●株価収益率(PER) 日経225種 前期基準8.70倍(予想68.87倍) ●円/ドル 93.56円~93.58円(前日比-0.98円) ●円/ユーロ 117.81円~117.85円(前日比-1.06円) ●長期金利(10年国債利回り) 1.260%(前日比+0.005%) 2月20日の米国市場 ●NYダウ平均 7,465.95ドル(前日比-89.68ドル) ●ナスダック指数 1,442.82ドル(前日比-25.15ドル) にほんブログ村ランキングに参加しています。 新規公開株情報サイト IPO 2.0 カテゴリ
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