吉永康樹の CFOのための読みほぐしニュース

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2008年 05月 30日

アデランス、株主総会で社長他役員再任否決

アデランスHD総会、役員再任否決 スティールなどが反対
筆頭株主の米投資ファンド、スティール・パートナーズから全経営陣の退任を求められていたアデランスホールディングスは29日午前、東京都内で定時株主総会を開き、岡本孝善社長ら現取締役の再任に関する議案が否決された。同社株を議決権ベースで約28%保有するスティールをはじめ、業績不振に不満を持つ株主が反対に回り、過半数の支持を集められなかった。
http://www.nikkei.co.jp/news/past/honbun.cfm?i=AT2D2900F%2029052008&g=S1&d=20080529

【CFOならこう読む】
全く予期していない事態が起き正直驚いています。
アデランスという少し脇の甘い会社の特殊事例ではありますが、こういうことが起こりうるんだと経営者や一般投資家が認識知ることでコーポレートガバナンスが変わる契機になるような気がします。

一昨日の山田太一のドラマ「本当と嘘とテキーラ」で主演の佐藤浩一の台詞が、頭の中でリフレインしています。

「大人はゆっくり変わるんです」

そう、日本の会社だって変わるんです。

さて、取締役が欠けた場合の法的な措置ですが、次のように会社法は規定しています。

「取締役が欠けた場合、または、法令・定款所定の取締役の員数が欠けた場合には、遅滞なく後任の取締役を選任しなければならない(会社法976条22号)。しかし、その場合、任期の満了または辞任により退任した取締役は、後任者が就任するまでの間、なお取締役としての権利・義務を有する(会社法346条1項)」
【リンク】
平成20年5月29日「第39回定時株主総会決議及び役員人事について」株式会社アデランスホールディングス
http://www.aderans.co.jp/company/investors/images/pdf/20080529a.pdf


by yasukiyoshi | 2008-05-30 10:32 | コーポレートガバナンス


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