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2008年 12月 27日

資本政策詳解-リックコーポレーション

【CFOならこう読む】
リックコーポレーションの株式上場の概要は次の通りです。

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リックコーポレーションは、1955年設立岡山地盤に近畿・瀬戸内地方にホームセンター、ペットショップを展開している会社です。

公募価格は330円、2009年2月期見込みEPSが62.58円なのでPER5.2倍という水準での株式公開となりました。初値は公募価格と同じ330円でした。

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リックコーポレーションの主な資本政策は (表2)の通りです。

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自己株式50万株を全て売り出しに回している点が特徴的です。2008年2月期の自己株式の帳簿価額が78,679千円なので、1株当り@157円と比較的高めの価格で自己株取得を行っています。前オーナーの持株を買い取ったのかも知れません。

(表3)は、リックコーポレーションの株主構成です。

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筆頭株主は、社員持株会(持株比率20.9%)となっています。その他ストックオプションを従業員に付与しており、従業員に対するインセンティブは厚いと言えます(ただし25万株相当は行使価格が400円)。

菅原社長の持株比率は8%に過ぎず、役員、従業員持株会、銀行の持株を合わせて50%超となる資本政策となっています。自己資本比率が2008年2月期で9.6%と非常に低いことと相俟って、経営体制は相当に不安定であると言えます。

【リンク】
平成20年11月「新株発行並びに株式売出届出目論見書」株式会社リックコーポレーション
http://eir.eol.co.jp/extra/3147/pdf/mkr00.pdf


by yasukiyoshi | 2008-12-27 11:39 | IPO


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