吉永康樹の CFOのための読みほぐしニュース

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2007年 07月 30日

NY株:大幅続落 けん引役のM&Aに冷え込み懸念

低所得者向け高利回り住宅ローンの焦げ付き拡大の余波で、リスクの高いM&Aへの投資を回避する動きが相次いでおり、市場は株価のけん引役を欠いている状態だ。
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kinyu/news/20070729k0000m020016000c.html

KKR、IPOの延期を余儀なくされる可能性も
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djBRW2415.html

(CFOならこう読む)
日本でも本格的なLBO時代の到来が期待されていますが、
これでKKR等海外LBOファンドの日本での活動は変更を余儀なくされるかもしれません。
LBOは司法がライブドア事件の際に示した、濫用的買収者の4類型の1つとされており、
日本ではうさんくさいものと見なされる傾向がありますが、
その本質は借入によって企業に規律を注入し、収益力を改善するところにあります。

米国では経営者や従業員が企業を買う手法としてLBOが利用されていてこれをMBOといいます。
MBOは、日本のようにオーナー経営者が市場から株式を買い戻す場合だけでなく、
普通の従業員がオーナー経営者になる方法としても利用されています。
日本で起業しようと思ったら、うまくいくかいかないかわからない事業を、
100%自己資金を投入して起業するか、フランチャイズビジネスをやるしかないでしょう。
米国では、採算がある程度読める企業を借入によって買うことができるのです。

日本の中小企業のオーナーは高齢者が多く、事業承継が緊急の課題となっていますが、
この分野でもっとMBOが活用されて良いように思います。
また経営者を輩出するという効果も期待されます。
KKR等は日本への本格参入を明言しており、
日本のMBO(LBO)市場の活性化が期待されるところですが、
米国の状況が記事のような状況で資金調達に窮するのであれば、
日本市場への参入は規模縮小もしくは取り止めにせざるを得ないかもしれませんね。

by yasukiyoshi | 2007-07-30 08:27